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BCMコンサルタントとは

災害や事故などの緊急事態が発生した際、被害を抑えて事業を継続できるようにあらかじめ対策することは、企業にとって非常に重要なポイントといえます。そこでこちらの記事では、「BCM(事業継続マネジメント)」の概要や導入するメリット、BCMコンサルティングの費用相場などについてまとめています。企業のBCM対策について検討されている方などは、ぜひ参考にしてみてください。

BCM(事業継続マネジメント)コンサルタントとは

BCM(Business Continuity Management)は、「事業継続マネジメント」と訳され、災害などの発生時にも事業を継続するためのマネジメントを指します。あらかじめ緊急時を想定し、万が一の事態が発生した場合でも被害をできる限り小さく抑えて事業を継続できるような枠組みを作って行いますが、単に枠組みを作るだけではなく、社内に根付かせることが大切なポイントといえます。そのためにも、企業のみで検討するだけではなく、専門家によるコンサルティングを受けることが推奨されています。

BCMコンサルタントは、災害や事故の種類を問わず、企業がさまざまな危機に対応できるよう、必要な体制の整備を行うための支援を行います。

BCPとのちがい

BCMは、災害や事故などが発生した際にも事業を継続するためのマネジメント活動全般を指しています。それに対して、BCP(Business continuity Plan)は「事業継続計画」と訳されるように具体的な行動計画を指します。簡単にいうと、BCPはさまざまな危機から会社の重要な資産(人命を含む)を守り、事業を継続するための計画となります。

BCMの規格

BCMには規格やガイドラインがあります。その代表的なものとしては、英国規格協会発行の「BS25999」があります。海外の顧客の場合には、認証取得を要請されることもありますので、ぜひチェックしておきましょう。

BS25999とは

BS25999とは、災害や事故が発生した場合にも被害を最小限に抑え、事業継続が可能となるように定められた英国規格です。こちらの規格は、英国規格協会(BSI)にて発行されています。

BS25999は、「Part1」と「Part2」の2部構成となっています。Part1では事業継続マネジメントシステムを実践するための規範(ガイドライン)が定められています。そしてPart2では、事業継続マネジメントシステムにおけるサービス品質について、継続的に改善を行う枠組みを実現するための仕様が定められています。

BCMのメリット

緊急事態における対応力が向上する

BCMのメリットは、緊急事態が発生した場合の対応力を高められる点です。ただし、そのためには社内での訓練・教育により、それぞれの従業員が災害に対する意識を高めることが大切です。マニュアルを読むだけではなく、実際に訓練・教育を行うことで災害時に必要となる知識や行動を身につけられます。

さらに、BCMにより災害から身を守れる環境づくりを行えることから、従業員が不安なく働ける点もメリットといえるでしょう。

倒産リスクを軽減する

災害などが発生した際に事業停止に陥ると、期間が長くなるほど企業に与える影響は大きくなります。長期間にわたり事業が停止した場合には損失も大きなものとなるため、倒産に追い込まれる可能性も考える必要が出てくるでしょう。

しかし、BCMの策定によって、災害が発生して事業がもし停止してしまっても早期の復旧が可能となりますので、企業の倒産リスクや事業が縮小するリスクを軽減できます。

顧客などからの信用を高められる

災害発生時にサプライチェーンが滞った場合、取引先まで影響が及ぶ可能性があります。しかし、BCPを策定してあらかじめ対策をしておくことによって、顧客・取引先・株主からの信用を高められるでしょう。

企業が取引先を選定する場合、緊急時への備えを行っているかという点も重視するポイントとなります。もし他の条件がほぼ変わらなければ、BCP対策を行っている企業が優先される可能性が非常に高いといえます。この点から、BCPの策定を行うことは既存の顧客からの信用が得られるだけではなく、新規顧客の獲得に繋げられる可能性もあります。

BCMコンサルティングの費用相場

BCMコンサルティングは、それぞれの企業が抱える課題に応じて行われる、いわゆる「オーダーメイド型サービス」であることから、それぞれの案件によって費用が変わってきます。

一般的に中小企業がコンサルティングを依頼する場合には、「月額10万〜100万円」ほどが相場となってきますが、外資系コンサルティングファームに依頼する場合には、1時間あたり10万円のように高額な費用となるケースもあるようです。

まとめ

BCPは単に策定するだけではなく、策定後に社内に浸透するまで「訓練」「見直し」「改善」を行っていくことが非常に重要であるといえます。この点から、社内の管理体制の構築から教育・訓練に至るまで対応が可能なコンサルタント会社を検討することがポイントといえるでしょう。

こちらのサイトでは、BCPのプロをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

BCPのプロが教えるBCP対策