BCP対策を効果的に進めていきたいと考えているのであれば、活用できるサービスを取り入れてみるのがおすすめです。ここではBCP対策として導入を検討したいサービスについて解説します。
クラウドストレージとは、インターネット上にデータを保管するサービスのことをいいます。「オンラインストレージ」との呼び方でも知られているものです。
大きなメリットとして挙げられるのが、クラウド上にデータを保存することになるため、万が一に備えてデータを守れる点です。例えば、社内のパソコン内にデータを保存してしまうと、思わぬ災害などでパソコンが水没した、壊れたといった場合に使えなくなってしまいます。そういった心配がありません。
また、非常に強固なセキュリティ対策が取られているため、不正アクセスなどのリスクを減らすのにも役立ってくれます。
使用するにあたり、コストがかかるのがデメリットです。ただ、使用する容量が少なければ無料で利用できるようなものもあります。
また、エンジニアの技術が求められるような専門的な知識を必要とするサービスもあるため、エンジニアがいない場合は注意しましょう。
ファイルサーバーとは、ファイルの保管専用で利用するサーバーのことをいいます。ファイルを管理する役割を持ったサービスです。
OSを備えたコンピューターを活用すれば、パソコンと同様の画面で操作ができるメリットがあります。クラウド化しておくことにより、オンラインで利用できるのもメリットです。
閲覧可能範囲を細かく設定可能であることから、セキュリティ性も優れています。 レンタルサーバーを活用することが可能なのもメリットではありますが、レンタルサーバーによってはファイルサーバーとして使うことを認めていないケースもあるので注意しましょう。
自由にセキュリティなどを設定するためには、ある程度専門的な知識が必要になるのがデメリットです。エンジニアなどの技術者が必要になるため、コストに関するデメリットが挙げられます。
また、ファイルサーバー自体が故障してしまう可能性もあります。
第三者である企業が運営しているデータセンターに、自社のサーバーやネットワーク機器を預かってもらうサービスのことをいいます。データセンターの利用形態の一つです。
セキュリティが整った第三者のデータセンターにサーバーやネットワーク機器を預けるため、さまざまなリスクに備えられます。例えば、停電による被害や、サーバーへの物理的な被害を回避できるのがメリットです。 サーバー機器は自社で用意することになるので、自由に選べるのもメリットです。
デメリットとして、費用の問題が挙げられます。オンラインストレージやファイルサーバーと比較すると、高くつくのがデメリットです。
また、サーバーに何か問題などが発生した場合、自社で対応しなければならない点にも注意しましょう。