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BCMとBCPの違いは?

BCMとは

BCMは「Business Continuity Management」の略で、「事業継続マネジメント」のことです。大規模な災害や緊急事態が発生したときでも事業を継続させるために行うマネジメント活動を指します。

BCMの規格

BCMの国際的な規格には、「ISO 22301」と「BS 25999」があります。「ISO 22301」は国際標準化機構(International Organization for Standardization)」が設定している事業継続マネジメントシステムに関する国際規格。一方「BS 25999」は、英国規格協会(British Standards Institution)が発行している規格です。「ISO 22301」は「BS 25999」を参考にして作成されています。

BCPとは

BCPは「Business Continuity Plan」の略で、「事業継続計画」のことです。BCMは事業継続のためのマネジメント活動全般を指すのに対し、BCPは事業継続のための具体的な行動計画を指します。

BCM構築に向けての動き

BCMは、大まかに以下の流れで構築していきます。

BCMの構築においては、まずBCPを策定し、BCPに関する教育と訓練を行います。研修などでBCPとBCMの概念や内容を従業員に理解させ、行動に移せるよう基礎訓練や意思決定訓練、部門間の連携訓練などを行うことが大切です。複数のシチュエーションを想定したり、レベルを分けたりして実施するとよいでしょう。

つぎに、実際のケースを想定した運用テストを行います。たとえば、感染症のパンデミックを想定して、取引先や協力会社への対応要請や従業員へのアナウンス、緊急時の配置計画に準ずるクロストレーニングなどを実施することが、運用テストの具体例として考えられます。

そして、BCMは一度構築したら終わりではなく、評価と改善を繰り返すことが重要です。経営層を含めた会社のメンバーはもちろん、第三者からの客観的な監査などによってBCP自体も定期的に見直し、教育・訓練・運用テストを改善して、BCM構築のためのPDCAサイクルを回していきましょう。