サテライトオフィスは、BCP対策にも使えると注目されています。ここではBCP対策に使えるサテライトオフィスの特徴や種類、利用するメリットとデメリットを紹介します。
サテライトオフィスとは、企業や団体の本拠地・本社とは離れている場所に設置されているオフィスのことです。本拠地や本社を拠点としてその周りに存在している衛星のように点在していることから「サテライトオフィス」と呼ばれるようになっています。
サテライトオフィスには3つの種類があります。それぞれ特徴が異なるため、企業の戦略やサテライトオフィスを設ける目的に合わせて検討しましょう。
都市部にあるサテライトオフィスです。本拠地や本社が都心部にある場合は、営業拠点としての機能を持たせることもあります。通勤時間や営業活動のための移動時間を削減することができ、効率の良い働き方ができるでしょう。
本社が都心部にある企業が第二営業所・第三営業所として設置する以外に、地方企業と呼ばれる地域密着型企業が都心の業務量を増やすことを目的として、都市型のサテライトオフィスを設置することも多いです。
郊外に設置されるサテライトオフィスです。いわゆる「ベッドタウン」と呼ばれる場所に設置されることが多いです。郊外型のサテライトオフィスがあれば、通勤にかかる時間が大幅に削減できます。
今まで働きたくても通勤に時間がかけられない、長い時間労働ができない、という人でも働けるようになるでしょう。結果として人材の確保がしやすくなります。郊外なので、低コストで設置できるのが特徴です。
地方型は、人口があまり多くない地方都市に設置されるサテライトオフィスです。自治体が誘致していることが多く、雇用の推進につながると考えられています。
地方型のサテライトオフィスを設置すると、リスク分散が可能です。本社が何らかの災害に巻き込まれてしまって事業がストップしても、地方にサテライトオフィスがあれば事業が継続できます。BCP対策の一環として、従業員だけでなく取引先・顧客・消費者を守ることができるのです。
サテライトオフィスを利用するメリット・デメリットをチェックしていきましょう。